デザイナーについて
日常の些細な気付きをかたちに。
語源である「動物の角=shoe horn」を商品名にした靴べら、親子の体格差から生じる目線の違いを活かして構成された親子カフェ「tokyo baby cafe」。
nendoを主宰する佐藤オオキ氏を中心に発信されるデザインの数々は、要素ひとつひとつに意味を持たせ、日常の些細な気付きをかたちにしたものです。そこから生まれるデザインは、一時の流行にとらわれず、不変なものとして人々の印象と暮らしに残り続けます。
そんなデザインを得意とする彼らを新たに起用したのは、イタリア衛生陶器メーカーのフラミニア社です。毎年のように注目のデザイナーを起用して水まわりアイテムを発表する同社は、新鮮さ、そして今後も残り続ける洗面器を求めて、2010年の新作デザインをnendoに依頼しました。
でき上がったのは「roll」という名前の通り、1枚の紙をくるりと巻いたようにしてできた洗面器。“水を受けるための器”ではなく“洗面器=水との境界”――その巻きが作り出す境界が、水まわりに新しい意識をもたらしました。
Sawaru ©Delfino Sisto Legnani e Marco Cappelletti
shoe-horn ©Maruni Wood Industry Inc.
Photography:Yoneo Kawabe
cord-chair ©Maruni Wood Industry Inc.
Photography:Yoneo Kawabe
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FLAMINIA(フラミニア)
1954年に衛生陶器専業メーカーとして創業。リビングコンテンポラリーを基とした商品ラインアップは、ヨーロッパ各国で高い評価を得ています。近年、国際的に著名なデザイン事務所や家具メーカーとコラボレートし、より洗練された水まわり空間を提案しています。