コロナ明けの復活した「ミラノサローネ2023」。
セラトレーディングも視察に行ってきましたので内容をお届けします。
コロナ禍前に完全に戻ってはいませんが、今回の61回目の来場者数は前年度比117%の30万人が来場、そのうち65%が国外からの来場者という盛況ぶりでした。
(参考) Fiera会場の来場者数
61回 23/04/18 - 307,418人 (Euroluce)
60回 22/06/07 - 262,608人
59回 21/09/05 - 60,000人 (Super Salone)
58回 19/04/09 - 386,236人 (Euroluce)
57回 18/04/23 - 435,065人 (EuroCucina / Bagno)
会場レイアウトも一新し、2階に相当する8,12,16,20号館をなくし、全出展社を地上階へ集約したブースとなっていました。
今回のミラノサローネでは、ほぼどこのブースに入るにも入場登録が必要となっていました。
(市内の各社ショールームやインスタレーションも同様に事前登録が必要です)
事前登録をしていたブースは、待ち時間なく視察できるメリットも感じながら、登録をしていなかったブースはその場で登録作業を行いながら入場待ちをするなど、過去にはなかったシステムが各社採用されていました。
それでは、会場、市内をあわせて、水まわり中心にお届けします。
水まわりをお伝えしますと書きながら、ソファの写真・・・。
間違えではなく、この写真は、Antonio Lupiのブースの様子です。
インテリアの分野に事業拡大し、今回のミラノサローネで発表となりました。
ベッドルームに間仕切りなくバスタブをレイアウト。
日本での実現性を考えると、色々なご意見があると思いますが、このような提案がひとつのブランドで出来るのは、楽しさを感じます。
インテリアとの融合という点では、2015年にDe PadovaをグループにしたBoffiのショールームも素敵でした。
ウォークインクローゼットの続きにあるシャワーブース。
クローゼットの建具と揃えた、シャワーブースのガラス扉。
こんな統一感のある提案にも楽しさを感じるショールームでした。
少し話は脱線しますが、Boffiのショールームのあるブレラ地区は、混んでいますね。
私どもの職業柄かもしれませんが、見所も豊富で市内展示の視察の中心は、ブレラ地区に移ってしまったかのように感じます。
逆に、トルトナ地区は、かつての盛り上がりの面影なく、少し寂しさを感じることとなりました。
代わって、GESSIの様子です。
今回は、2つの新シリーズを発表していました。
PERLEシリーズ
水栓金具にジュエリーのようなエレガンスと洗練されたデザインのシリーズです。
ハンドル部分を彩る球体は、純粋さの象徴であり、深い研究の成果とのことです。
ジャクリーンシリーズ
竹をスパウトに使用した、非常に個性的なシリーズです。
シングルレバーと2ハンドル。さらに2ハンドルはクロスタイプとレバータイプなど、バリエーションも豊富に用意されています。
両シリーズをとおして、水まわりアイテムをファッションの領域に持ち込むことで新しさを提案しているのではないかと感じました。
今回のミラノサローネと先日ブログで紹介したISHの展示会情報をまとめて、トレンドセミナーを企画しています。
夏ごろにはお伝えできる予定ですので、楽しみにしてください。