4月12日から17日まで、世界最大規模の国際家具見本市「第55回ミラノサローネ」が、
イタリア・ミラノで開催されました。
「ミラノサローネ」は隔年で照明(ユーロルーチェ)と、
キッチン(ユーロクッチーナ)の見本市が交互に開かれています。
今年は、キッチン(ユーロクッチーナ)の年!
キッチンの年には、バスルームやインテリア小物の見本市も併催されています。
世界のトレンドを肌で感じるべく、
セラトレーディングのスタッフ5名がミラノへ乗り込みました!
これから3回にわたり、このブログで現地の様子をお伝えします。
皆さんもぜひイタリアの風を感じてください。
さっそく視察レポートの第1回目といきたいところですが、
今回はまずミラノ市内で開催されている「フォーリサローネ」をご紹介します。
この「フォーリサローネ」は、郊外のRho地区にある見本市会場で開催される
「ミラノサローネ国際家具見本市(通称:ミラノサローネ)」のタイミングに合わせ、
ミラノ市内のあちらこちらで企業やデザイナーなどの各主催者が
独自に開催しているデザイン・イベントを総称したものです。
また近年は「ミラノサローネ」や「フォーリサローネ」などを全部まとめて
「ミラノ・デザイン・ウィーク」という呼び名も定着してきており、
期間中はミラノ全体がデザイン一色となって、
この街が最新のトレンドを牽引していることを強く実感できます。
今年は開催55周年を記念したロゴ入りのポスターやオブジェが、
ミラノの街のいたるところで見られました。
55周年の”55″という数字が”目”を象っていて、
この”目”は第1回目の「サローネ・デル・モービレ」の広告にも
使用されていたシンボルであり、歴史の始まりにも由来しているそうです。
こちらのデザインを手掛けたのは、ロレンツォ・マリーニ・グループの
ロレンツォ・マリーニ氏。
まずは、イタリア絵画の名作が数多く集まっているブレラ美術館があり、
昔ながらの石畳が残るブレラ地区です。
歩いているだけでイタリアの歴史を感じることができるこの地区には、
『Boffi』『Antonio Lupi』『agape』など、
イタリアでお馴染みの水まわりメーカーのショールームがあります。
世界が注目する日本のデザインオフィス『nendo』は、
歴史的な建物の中庭にマンガ(左下写真)をモチーフとした椅子を50脚展示。
入場制限が行われるほど、大盛況でした。
太陽の下で展示物を見る・・・屋内とはまた違った楽しみ方ができました。
続いては、運河エリアに接しているトルトーナ地区です。
時計でお馴染みの『シチズン』が、2014年の初出展に続き2回目の出展。
“時”をテーマとしたインスタレーション “time is TIME”です。
2014年は”光”と”時”をテーマとしたゴールドの空間でしたが、
今回はシルバーの空間で、色々な時の流れを感じることができる展示になっていました。
『AGC旭硝子』は昨年に引き続き2回目の出展。
一定の形を持たないガラスの分子構造”アモルファス”にインスピレーションを得て創り出した
従来のガラスのイメージを覆す”軽やかで、自由で、表情豊か”なガラス空間で、
とても幻想的な世界が広がっていました。
最後に、ミラノ大学での見本市です。
建物の中庭や回廊で、インスタレーションの展示がありました。
回廊にあるパネルに文字や絵を描くと、中庭の中央にある円柱スクリーンに映し出されます。
このような体験が、将来のデザイナーを育てるのかもしれませんね!
残念ながら、まだ全てを伝えきれていません。
次回は、会場内の水まわりの様子を報告しますので、お楽しみに!