建築・デザインの専門ギャラリーTOTOギャラリー・間では、
TANGE BY TANGE 1949-1959 / 丹下健三が見た丹下健三が1月23日(金)より開催されています。
カメラを手に竣工当時の香川県庁舎と対峙する丹下 1958年頃撮影 撮影者不明
当時、丹下は「石が中世の感動をよびさましたように、コンクリートは現代の感動を
人びとに伝えてくれるにちがいない」と考えていた。
今年は戦後日本を代表する建築家 丹下健三の没後10年の節目にあたります。
処女作「広島平和会館原爆記念陳列館」(1952年)のプロジェクト開始から
初期代表作のひとつ「香川県庁舎」(1958年)完成までの10年間(1949~59年)に焦点を当て、
丹下自らが撮影した35mmフィルムのコンタクトシートを通してその初期像を紹介します。
日本の再生を担う建築家のひとりとしてデビューした丹下健三は、
初の外遊を果たし、「世界のKenzo Tange」になっていったこの10年間、
自らカメラを携えて撮影を行い、膨大な数の写真を遺しました。
写真には自身の作品のみならず、桂離宮・龍安寺をはじめとする伝統建築やル・コルビュジエ作品、
外遊中に交流した海外の建築家たちの姿も含まれ、この時代の活動の克明な証言集となっています。
現物としては本展が初公開となる70余点に及ぶコンタクトシートには、
所々に自身によるトリミング指示の赤線が引かれ、若き丹下がどのように建築と対峙したのか、
建築家の思索と葛藤の痕跡を生々しく伝えています。
乃木坂方面へお越しの際は、ぜひ当社ショールーム、
「TOTOギャラリー・間」にお立ち寄りください。
◆TANGE BY TANGE 1949-1959 / 丹下健三が見た丹下健三
会 期:1月23日(金)-3月28日(土)
開催時間:11:00-18:00
休 館 日:日曜日・月曜日・祝日
ただし、3月22日(日)は開館
入 場 料:無料