「チェルサイエ」最終回です。
今回は、帰国前に立ち寄った
イタリア北部の小さな街「モデナ」の街並みも一緒にお届けします!
■VITRA社
業界でもトップクラスの大きさを誇る社内デザインスタジオを開設し、
世界75ヵ国以上に製品を供給しているトルコVITRA社のブースです。
こちらは中の様子が見えそうで見えない、興味を引くブースです。
早速入ってみると…
整列した水栓だけの展示や空間展示と、さまざまな展示をしていて、
どこから見たらいいのか迷います。
白い壁と白いカウンターに並べられた水栓はバリエーションが豊富です。
なかでもホワイトやブラックの水栓が目立っていました。
ホワイトやブラックの商品は、2009年以降絶えず各メーカーから発売され続けています。
他では見たことのない有機的なシリーズは、ロス・ラブグローブのデザインです。
水栓はタッチ式の吐水になっていて、水は青色、湯は赤色のランプが発光するそうです。
実際に吐水出来なかったのが本当に残念でした。
こちらは全てブラックでまとめられ、とても洗練された空間になっていました。
手洗器の素材は陶器で、マットなブラックは高級感を感じます。
空間を黒でまとめるのはなかなか難しいことですが、さすがのセンスにあっぱれです!
ジャグジー機能も備えている大きなバスタブは、羨ましい限りの贅沢な一品です。
■モデナ
チェルサイエを満喫し、帰国前に少し寄り道です。
ボローニャから列車に乗って30分ほど、イタリア北部にある小さな街モデナへ立寄りました。
モデナ郊外にはフェラーリの本拠地もあるそうです。
モデナはチェルサイエの会場とは打って変わって落着いた街で、
のんびりと時間が過ぎていくように感じました。
街の景色を見ていると、「ヨーロッパへ来たんだ!」と感じられる場所です。
街中全体が美術館のようで、建物には石造りの人物像がいっぱいです。
街の中心にはモデナ大聖堂があり、隣接するグランデ広場、ギルランディーナと共に、
ユネスコ世界遺産に登録されています。
大きなバラ窓と、円柱を支える二頭のライオン像がモデナ大聖堂のファサードです。
二頭のライオン像は、古代ローマ時代の物で、基礎部分を掘っている際に発見した物だそうです。
残念ながら一頭は工事中のため、隠れていました・・・。
中に入ると厳かな雰囲気で、窓から差す光がなんとも神秘的でした。
重厚感のある石造りの柱、高い天井、絵画のように繊細な彫刻、
その全てに長い歴史を感じました。
残念ながら、ギルランディーナも工事中。
工事中でもカラフルなカバーで覆われていて、見ていて楽しくなるような姿です。
さすがイタリアは美しくあることをかかさない国だと感心です。
最後になりますが、モデナのランチのサラダと癒されるカプチーノです。
モデナはバルサミコ酢が特産品。
サラダにかけたところ、ほっぺたが落ちるかと思うほど、美味しくいただきました。
4回にわたって掲載したチェルサイエ情報はいかがでしたか?
今後も海外のあらゆる展示会情報をご報告していきます!