それでは引き続き「チェルサイエ」の水まわり展示情報をお届けします!
■DURAVIT社
世界60カ国以上で発売されている伝統あるバスルームブランドDURAVIT社のブースです。
どこからでも入場できる解放感のあるブースは大変賑わっていました。
ダークブラウンの家具と白い陶器で統一されたスタルクシリーズの商品は高級感満載です。
バスタブ・洗面器・キャビネット・シェルフ、どれもセンスよく展示され、
サニタリーというよりは家具のような感覚で、高級ホテルにいる気分になります。
こちらはモスクワの「Federation Tower」等をデザインした建築家セルゲイ・チョバン氏が
初めて水まわりのデザインをしたプロダクトです。
皮製のキャビネットと合わせ、落ち着いた佇まいと、大人の雰囲気を醸し出した空間となっていました。
こちらはフィリップ・スタルク氏がデザインした温水洗浄便座です。
TOTOが初出展した2009年のISH辺りから登場し始めた温水洗浄便座。
わずか2年で多くの海外メーカーから発表されていて驚きました。
まだまだビデの文化の残るヨーロッパ市場ですが、
どこも人だかりが出来ており、今後の市場変化をもたらす予感がしました。
私たちにとっては日本のショールームのような展示で、見慣れた光景でしたが。
DURAVIT社のブースは、自宅に付いていたら毎日の洗面時間が楽しくなりそうな空間でした。
また、多くのヨーロッパのデザイン賞を受賞しているのを改めて実感しました。
■LAUFEN社
続いては、デザイナー商品をいち早く取り入れ、
ヨーロッパ市場で大変評価の高いスイスのLAUFEN社です。
歩き疲れた来場客が、芝生の上やベンチに腰掛けて休憩出来る、
まるで公園をイメージさせるブース入口でした。
潮の満ち引きでまるくなった小石のように、ゆるやかな曲線と
アシンメトリーなデザインが特徴のパロンバシリーズの最新モデルです。
今回は新たにシンメトリーな洗面器が登場。
水栓を壁に設置することで、洗面器の美しさを最大限に表現できる商品となっています。
日本製の洗面器と比べて、カウンター一体型の大きな洗面器の展示が多く、
1つの洗面器に水栓を2本セットできる商品が充実していました。
見た目もシンプルで、なめらかな仕上がりのため、お掃除がしやすそうですね。
また洗面器のオーバーフロー穴が見えないところについているデザインが多く、
とてもすっきりと見えました。
ステファノ・ジョバンノーニ氏がデザインしたシリーズ。
もう10年以上も前の商品になりますが、全く古さを感じさせないこのデザインは、
タイムレスなデザインと言ってもいいかもしれません。
いつまでも撫で続けていたくなるような最高な手触り感でした。
こちらはLAUFEN社の新商品one。
横幅が1600mmもあり、有機的なデザインが目を引く商品です。
■VOLA社・RAPSEL社
RAPSEL社は、故 倉俣史朗先生もデザインされた商品を持つ老舗のイタリアンブランドです。
こちらのブースはモノトーンのシックで洗練された空間となっていました。
展示ブースの中ではかなりの存在感です!
風呂ふたが使用できないという難点はありますが、
フリースタンディングでユニークなデザインのバスタブが多かったように感じました。
こちらの渦を巻いたオーバーヘッドシャワーは、
給水管をシャワーカーテンのレールとして利用し、絵本に出てきそうなシャワーです。
最近のオーバーヘッドシャワーは驚くほど大きく迫力がありますので、
こちらのブースのシャワーはどれも繊細なものばかりでした。
陶器製以外の洗面器を多く揃えるRAPSEL社らしい品揃えの数々です。
VOLA社の新商品ラウンドシリーズです。
壁埋め込みのアクセサリーは大きくてインパクトがありますが、
壁に埋め込まれているせいか、圧迫感がなく、とてもスタイリッシュなデザインです。
ペーバーホルダーとダストボックスを並べて付けたらかっこいいですね。
ちなみにダストボックスは引出自在の優れものでした。
次回は、VITRA社の他に、気になった商品などご紹介します。
お楽しみに!