ミラノサローネのご報告、第三回目です。
今回は「タイムレス」についてご紹介したいと思います。
長引く不況の影響から、今年はインテリア、水まわりに限らず、
派手なイメージ先行型の商品はほとんど見られませんでした。
しかし、それぞれアプローチは異なりますが、
どのメーカーも時代に左右されない普遍的な価値観を訴求しようとしていたように思います。
その中でまず目を引いたのは、
目に馴染みやすい、ちょっとだけレトロな要素を取り入れたようなデザインです。
最新のデザインでありながら、すでに「定番品」のような完成された佇まいがあります。
また、「色変え」も今年多く見られた手法の一つ。
グレーやくすんだ原色での色変えやパターン模様による表現を行い、
ちょっとレトロな雰囲気を出していたメーカーも多く見られました。
その他、ブランドの歴史を再訴求した「色褪せない魅力」と、
定番商品をリデザインした「新提案」を行うメーカーも多かったようです。
どちらも自社が持つ歴史や定番商品という財産が、
現代にも通用する「タイムレス」なものであるということをアピールしているように感じます。
次回は色についてご報告したいと思います。
お楽しみに!