ホテル情報
Hyatt Regency Düsseldorf
- Add
- Speditionstraße 19, Düsseldorf, 40221
- TEL
- +49 211 9134 1234
- FAX
- +49 211 9134 1235
- dusseldorf.regency@hyatt.com
- URL
- https://www.hyatt.com/ja-JP/hotel/germany/hyatt-regency-dusseldorf/dusse
今年2月にグランドオープンを祝ったばかりのハイアット リージェンシー デュッセルドルフ。19階建てのスーパーモダンなビルは地元のJSKアーキテクテンが設計。
歌謡曲のヨーロッパ選手権、或いはヨーロッパ諸国対抗歌合戦とでも言えるかもしれないが、毎年5月には欧州放送連合の主催でユーロビジョン・ソングコンテストが行われる。第56回目を迎える今年はドイツが開催国で、その開催都市に選ばれたデュッセルドルフにもスポットライトが当たっている。
「ハイアット リージェンシー デュッセルドルフ」は去る2月11日にグランドオープンを祝ったばかりで、デュッセルドルフにかつてなかったカッティングエッジな5ツ星ホテルだ。ライン川の半島の先端というウォーターフロントのロケーションもスペクタクルで、19階建てのビルはライン川の対流に立ち向かうかの勇姿をみせ、ガラスのファサードは黒く光を反射する。コンクリートの階段広場を挟んでホテル棟とオフィス棟のツインビルが並ぶ。ライン河岸と半島を結ぶ新しい橋とツインビルも地元のJSKアーキテクテンが設計した。ホテルのある一帯は、昔はライン港として繁盛していた。しかし重工業時代が終わり港も寂れてしまう。近年になってメディエンハーフェン(メディアハーバー)という都市再開発プロジェクトが成功し、250ヘクタールに及ぶ港地区がクリエイティブでファッショナブルな街に変貌してきた。ハイアット リージェンシーは、メディエンハーフェンの新しいランドマークでもある。
アムステルダムのデザイン事務所FGスティル(コリン・フィネガン主宰)がクリエートしたインテリアは、総じて“アーバン雅び”とでも言えるだろうか。優美な中に港独特の雰囲気、活き活きしたストリートの空気が混じっている。レストランやバーはガラスのフロントが80mも続き、自然光とライン河岸やデュッセルドルフ旧市街の風景がたっぷり空間に取り込まれる。ころんとして未来的なパビリオン建築が、半島の最先端から頭を出し、眩しいほどシルバーに輝いている。外観からしてアートギャラリーか何かと想像したが、「ペブルズ」というシャンパンラウンジだった。ペブル=石ころ、岸辺の石ころをイメージしたわけだ。パブリックエリアのキャットウォークのカーペットに泡が浮上し、客室階の廊下のカーペットに葦が茂り、ロビーの壁にはアリャン・ファン・アレンドンクの絵で花が咲き乱れるように、石ころだけでなく、水辺に生える葦や花の数々、水泡、水面と光の戯れ、、、デザイナーは川という自然からインスピレーションを授かったようだ。自然の木の幹と思っていたコーヒーテーブルが、ロビーの椅子に腰掛けて近くで見ると大理石だったり、小さなデザインサプライズも待っている。
「カフェD」といってちょっと隠れているが、ホテルの従業員のためのセルフサービスのカフェが、一般にもオープンで気軽に利用できるシステムにちょっと驚いた。お世話になるスタッフと肩を並べて、ロングテーブルで朝のコーヒーやお昼の定食を楽しめる。今までホテルでお目にかかったこともない、けれどとても素敵なホテル側からのアイデアだ。
デュッセルドルフには日本企業が多く進出し、ドイツ最大の日本人コミュニティが形成され、デュッセルドルフ旅行を“プチ帰国”と呼ぶ人もいるくらい、日本人のいないデュッセルドルフはもはや考えられないほど日本とは深い結びつきがある。そんな背景もあってかロビーでは市松模様のゴールデンボックスに日本の絹織物や漆塗りが連想されたり、食器にも使われている蝶々のモチーフに『蝶々夫人』のイメージが重なったりと和の要素もインテリアに見え隠れする。
ドックス・レストランの寿司バーは1970年代の映画の宇宙ステーションみたいにレトロフューチャーでこんなカウンターでお寿司を食べたことはなかったので一瞬心が動いたのだが、やっぱりインマーマン通りの「匠」で北海ラーメンに決めた。肌寒い中行列に並んで、実は数年振りで生麺の味噌ラーメンを堪能させてもらった。ホテルの寿司バーの白いインテリアには、ざる蕎麦など器もデザイン的にマッチすると思う。ラーメンとまではいかなくてもドイツのホテルでいつの日かざる蕎麦を食べられる日が来るのを夢見てしまうのだった。
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2011/04/01時点の情報です