ホテル情報
Chateau de Challain la Potherie
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- Main town square Challain la Potherie Maine et Loire 49440 France
- TEL
- +33(0)2 41 92 74 26
- FAX
- +385 (0)1 4863 506
- URL
- http://www.chateauchallain.com
おとぎ話の中から出てきたような美しい古城に泊まれるのもフランスの旅の大きな魅力だ。どんな贅沢なホテルでもありえないその古城だけのオーセンティックな部屋が待っている。普段は美術工芸ミュージアムでしかお目にかかれないような調度品、装飾品の数々に囲まれて、天蓋付きのベッドで夢見る。本格的シーズンをはずせば、他に誰もゲストはいないので、お城を独り占めでき、自分の歳を忘れ、お姫様になった気分だ。
この「シャレン城」(シャトー・ド・シャレン・ラ・ポテリー)は、ロワール古城巡りの西の終着点と言えるアンジェの街から北へ30分ほど。高さ47mの4つの塔を持ち「プチ・シャンボール城」の異名も取る。19世紀半ばにラ・ロシェフコー=バイエール(La Rochefoucauld-Bayers)伯爵夫妻が、ナポレオン3世から“皇帝建築家”の称号も授かる著名な建築家ルイ・ヴィスコンティをパリから招聘し16世紀の古城を流行のネオゴシックのスタイルに建て替える設計を依頼する。(施工建築家:Rene Hode)当時にすれば驚異的なスピードで、1848年に着工してたった6年で竣工となった。完成当時から「アンジュー地方のネオゴシックの宝石」と呼ばれていた城内は、螺旋階段も、挙式もが執り行われる礼拝堂も、全てが建築同様にネオゴシックの美感で統一される。木のマテリアルをこれだけインテリアに使っているのは、ロワール古城の中でも貴重な存在だ。2002年にニュージャージー(米)のニコルソン家が古城を買い上げ、リノベーションを敢行する。オーナー夫人が、古城ウェディングのオーガナイズをメインビジネスとしているようだが、B & Bで泊まるだけでも歓迎だ。120室ある城で、ゲストには各々空間もインテリアも全く違うスイートが6つ、どれも素敵そうで選ぶのに困る。が、悩んだあげく、最もネオゴシック三昧の印象だった「ロイヤルスイート」にした。そうしたら3部屋もあり、ベッドも5人分で目を白黒。そしてバスルームの隅から隅まで、バスタブの蛇顔のデザインの水栓や凝りに凝ったディティールには脱帽してしまった。
2015/08/03時点の情報です