セラトレーディングの商品をご採用いただいた住宅やホテルなどの事例をご紹介しております。ご自分のスタイルに合う住空間のイメージづくりの参考にぜひお役立てください。
大阪府 空堀町O邸
一級建築士事務所 コトリ設計事務所
2021/02/01
設計コンセプトは「自分自身を表現し生活を楽しむファクトリー」。
多趣味なお施主様のご要望は、収集したアートを楽しむことができるリビング、緑を眺めることができる浴室、車2台を並列できる駐車スペース。
リビングは集成材による大断面木造とすることで、柱のないファクトリー(工場)のような広いスペースを確保し、お施主様が自由にアートや家具をレイアウトすることで、自分らしさを表現できる空間とした。
また、動線の各所に設けたアート棚はLPジャケットなどを手軽に飾ることができる。
浴室・洗面室はホテルライクな仕様とし、外部の視線から守られた中庭に面することで入浴しながら光や風、グリーンを感じることができるプライベート空間とした。
各室のインテリアは構造体の梁・柱を生かし、仕上げ材料に木練り付け、漆喰塗装、自然派塗装などの自然素材を採用することでナチュラルな素材感や色彩を感じられる、やわらかい雰囲気の空間とした。
生活のメインとなる2階の各室には自然光を取り込むことで、昼間は人工照明なしで快適に過ごすことができる。
浴槽、洗面ボウル、水栓金物などの水まわり設備は、デザイン性だけでなく機能面も重要なため、お施主様とショールームで実物を確認しながら選定した。
ショールームは商品が丁寧に並べられているので、お施主様に説明しやすく、理解が得られやすいのがメリットである。
新築
戸建
洗面
浴室
トイレ
ナチュラル
東京都 都心の別邸
有限会社 ラブアーキテクチャー一級建築士事務所
2021/01/05
都内に建つ別邸である。お施主様からの要望は唯一「自宅にないもの、足りないものをモダンな空間で構成して欲しい。」ということであった。この建物は一般的な意味での住宅=日常とも、別荘=非日常とも異なり、それは日常と非日常の間にある住宅であり、日常を拡張する、あるいは新鮮に見せる、そういった効果を狙う必要があると考えた。一般的な別荘であれば、非日常的な周辺環境に建築を効果的に開くだけでそれは可能になるが、敷地が限られた都心であるが故、形態操作によって庭や自然光と関わりながら非日常を生み出す効果は限定的だと考えた。そこで、建物の外観からインテリア、家具、ファブリックまでをボーダーレス、かつ等価に扱いデザインすることで新たな環境表現を試みることにした。日頃から世界中を旅し、上質なものや空間に触れているお施主様は、建築やインテリアに対する造詣が深く、その要求のレベルは非常に高い。その要求に応えるため、インテリアコーディネーターやテキスタイルデザイナー、照明デザイナーに頼ることなく、空間を構成する全てを私一人で緻密にデザインすることにした。水栓等衛生器具も、その空間を構成する重要なアイテムのひとつと考え、場所ごとに慎重に選定した。形態と多用される素材や仕上げ、エクステリアとインテリアを等価に扱い、そこで動く人や自然光とのインタラクティブな関係の中で、無数のシーンを体験させることで、日常でありながら終わることのない非日常を建築で成立させることができた。
新築
戸建
洗面
浴室
キッチン
トイレ
エレガンス
アーバン
東京都 側庭の家
株式会社 大塚聡アトリエ一級建築士事務所
2020/12/01
二世帯住宅の建て替え計画。
北と西側が道路の角地で、斜め向かいには保育園があり、子供たちの元気な声が響き渡る環境だった。まず道路境界からオフセットして住空間にかざすように壁(側壁)を建て、その内側に角地の建蔽率緩和を利用し、ゆったりした住空間を計画した。
住宅地では建築を敷地の片側に配置し、残った部分を主庭や前庭にする住宅をよく見かける。また、都市部の住宅では、プライバシーを守る住環境を確保するために中庭形式をとる家も多い。この敷地でも南側に主庭を設けたり、中庭を設けるボリュームチェックも行ったが、残地部分が限られてしまい、良好な庭・環境が確保出来ない。そこで始めに設定した側壁に沿って庭を分配し、側壁と住空間の開口を調整して、音や視線から守られつつも、光や風は取り入れられるバッファーゾーンを確保した。またその開口を通し道路から空が見え、視線が抜けるようにすることで、外部への圧迫感の緩和を図った。
側壁の外側、道路との間が「外側庭」、内側の住空間との間が「内側庭」となり、外側庭は道行く人たちに季節ごとに緑の変化を提供し、内側庭には一日や一年、時間により様々な光が差し込む。
外側庭を空地に自生したような風情にすることで、完成当初からそこに存在していたような佇まいにして「年月で朽ちる家ではなく育つ家を」と言う要望に応えた。
リフォーム
戸建
洗面
浴室
東京都 外苑前C邸
カガミ建築計画
2020/11/02
都心にあるヴィンテージマンションのリノベーション事例。
リノベーション前の部屋は、風格のある框扉など、重厚なつくりのヴィンテージ空間だった。お施主様のご要望であった「モダンなイタリアン家具が似合う、エレガントモダンな空間」に、元々ある良質な建具や枠などを残し、框扉の装飾要素を一つのモチーフとして空間デザインを考えた。
装飾付きの框扉は、グレージュ色に塗装し、壁にはモダンな框風の掘り込みデザインを施して、古さと新しさ、エレガントさとスタイリッシュさが、同居する空間をつくった。
キッチンはカウンター上にスライド扉を設けて、セミオープン式とした。来客がある時や生活感を見せたくない場面では、扉を閉めることで、クローズキッチンに変身させることができる。
間取りは、リビング、キッチンスペース、来客用トイレの拡張を行った。空調設備、水まわり設備も床下の配管から新しいものに入れ替え、住まい全体の機能性もアップした。
洗面台や、トイレには、実際にお施主様とショールームへ行き、体感しながら決めたセラトレーディングの洗面・手洗ボウルと水栓を採用した。シンプルでありながらデザイン性が感じられ、お手入れのしやすさ、扱いやすさがお施主様の一番の決め手となった。
リフォーム
マンション
洗面
浴室
アーバン
京都府 TSUGU 京都三条 by THE SHARE HOTELS
株式会社 リビタ
2020/07/01
1914年築の登録有形文化財が一部残る建物(旧日本生命京都三条ビル / 設計:辰野・片岡建築事務所)を改修した、THE SHARE HOTELS 6店舗目のホテル。「ローカルへ旅を継ぐ」をコンセプトに、イベントやポップアップショップなどのコンテンツを展開し、宿泊者と地域プレーヤーの新たな出会いを生み出すことを目指している。また動線計画や素材の使い方の工夫により、一部残る文化財の雰囲気や価値を館内全体に波及させ、既存部分と新しい部分の関係性を重視してデザインした。客室の洗面台には、直線的ですっきりとしたデザインかつ、ワイドが450mmで圧迫感のないハーフベッセルタイプの洗面ボウルを採用した。
リフォーム
ホテル
洗面
キッチン
その他
兵庫県 M邸
株式会社 TBJインテリアデザイン建築事務所
2020/07/01
平成の大火に見舞われ、長い月日を経て復興を果たした築150年の古民家の改修。
全体のテーマであった「陰翳礼讃」を表現すべく、障子や格子窓からの光と陰の造形や日本の色にこだわり、統一感を出せるよう設計。
この古民家を再生するにあたり、日本人はもとより世界各国から訪れた人々に日本の伝統建築、伝統工藝の良さを感じてもらえるよう随所で表現した。
リフォーム
戸建
洗面
浴室
キッチン
トイレ
和モダン
その他
神奈川県 葉山の家
八木建築研究所
2020/04/01
多様な人々が集まる場所というイメージがあった。
複数の要素が寄り添ったり積み重ねたりし、外観の形に表している。
それはこの自邸兼仕事場が、時に母や姉妹達の家族も集まる大家族の家でもある為である。
自然との一体感を得たい。
周囲を小高い山で囲まれており、山の緑が庭の緑と繋がり、
それが中庭によって家の懐に入り込ませる。
さらに1階は土間と縁側が中庭に続く構成として、内外部の関係性が混ざり合う空間とした。
中庭は生活空間と仕事空間との緩衝スペースにもなっているほか、
異なる部屋間で相互の気配を感じられる関係性を生み出す。
玄関脇の塔は書庫を兼ねた階段室であるが、
複数の要素をつなぎ留めるシンボルとしてデザインした。
水まわりにはいつものようにセラトレーディングの製品で揃えている。
(八木 正嗣・八木 このみ)
新築
戸建
洗面
浴室
キッチン
トイレ
ナチュラル
兵庫県 風棲家
T-Square Design Associates
2020/03/02
自然風を使い、エアコンに頼らない生活をするための家。そんなコンセプトにピッタリなのが、2つの川に挟まれて、三方が道路に面している、この計画地である。しかし、真夏の暑さの中、エアコンなしで生活するには、色々な工夫が必要である。そこで、周囲の緑と風を取り込む(借景)仕掛けとして、開口部廻りを工夫する必要がある。開口部を3方向で出来るだけ広く確保するために、構造壁は最小限に留め、本来の室内⇔ガラス戸⇔網戸の関係性を見直し、ガラス戸と網戸(実際は網入り格子戸)の間に距離を持たせ、そこを影が生まれる中間領域とし、格子戸(網戸)越しに、京都の千本格子のように涼しい風を作り出す仕掛けとした。この網入り格子戸は、季節や時間帯ごとに光と影をコントロールし、影絵のように木陰を映し出し、室内の表情を変化させる。それによって、日々室内環境が変化する建築は、まるで生き物のようであり、「もの」とは対極にある存在となる。建築はそもそも人々に寄り添う生き物のような存在ではなかったか。「もの」と化した建築に、生命は感じられない。人は齢を重ねるごとに味わいが出てくるが、「もの」にはそれがない。ただ古びるだけである。昔、建築は古美なければならないと教わった。綺麗な建築よりも美しい建築がよい。光や影の移ろいを楽しめる建築は詩的で美しいと思う。つまり、この家は「綺麗なもの」で溢れかえる芦屋の住環境に対するシニカルなメッセージでもある。そして、昨今の日本の住宅は、様々な機械設備に頼らなければ住まいとして成立しないことを、各地の自然災害が証明しているが、本当にそれで良いのだろうか?昔ながらの住まいは、多様な機能を持った建具で仕切られ、開け放つとまるでピロティ―のように、涼しい風が流れていた。風がない日には、団扇や風鈴、打ち水等、随所に生活の工夫が見られたが、それが生活の知恵である。この、ほぼ屋外のような家で暮らすには、日々生活の知恵が必要であるが、それこそが人間らしい生活ではないかと思っている。
新築
戸建
キッチン
ナチュラル
兵庫県 淡路島の住宅
SUEP.
2020/02/03
淡路島の北端に位置し、海岸からほど近く、明石海峡大橋を望む眺望のよい高台に建つZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)。
環境シミュレーションを使ったデジタル技術と地元の淡路瓦職人とのコラボレーションによる、特注瓦ルーバーで覆われた豊かな半屋外空間を持つ環境住宅。
地中熱や太陽熱、海風、プール水など、周辺に潜在する様々なエネルギーを調査し、それらを最大限利用することでゼロエネルギーを実現した。
新築
戸建
洗面
浴室
ナチュラル
神奈川県 中田の自邸
川辺直哉建築設計事務所
2020/01/06
敷地は変形した5角形の角地で、周辺の敷地分割線はさまざまな角度となり、周囲は住宅に囲まれていた。そこで周囲の住宅の角度を観察し、それらと異なる角度を取り入れ、開口同士の視線の干渉や、壁面の近接を防ぎながら、隣家や街に小さな緩衝スペースを複数つくり出そうと考えた。
室内は折れ曲がる壁で緩やかに分節され、高さの異なる3つの床レベルを繋ぐ中央に配置された階段の螺旋運動に伴い、開口を通した風景が壁によって見え隠れしながら重なり、さまざまな方向に視線が展開する。3つの長方形を組み合わせた単純な平面形状ながら、見える風景や奥行きが場所によって変化し、時間帯や季節によっても表情の異なる居場所が生まれている。
この家では、洗面器を脱衣場ではなく天井の高いホールに設置したいと考えていたため、単体で美しく、モノを置くなどの使い勝手も両立できる洗面器を探していたところ、セラトレーディングの製品にたどり着いた。
新築
戸建
洗面
キッチン
東京都 H邸
ラブアーキテクチャー一級建築士事務所
2019/12/02
約70年前、著名な日本史学者が本駒込の地に建てた母屋と書斎。夏目漱石研究等で知られる比較文学者である息子の代に、建築家の故黒沢隆氏の手によって、2回リノベーションされた。さらにその住宅が3代目に渡る段階で、私が3回目のリノベーションをすることになった。
元々母屋と書斎は、庭に対して出来るだけ南面させるためか、それぞれ敷地に対して傾いて建っていた。黒沢隆氏が1972年に増築により書斎を2世帯住宅に、さらに同氏が1989年に母屋を撤去した。その跡地に集合住宅を建設した時点で、残されたこの住宅は敷地に対する傾きの根拠を完全に失った。施主の要望は、つぎはぎの結果出来てしまった家の周りに複数あるこの僅かな隙間を活かすこと、家と庭の親和性を回復することの2点であった。学者の家系である故か、不合理なことが気になるらしい。そこで、北西の隙間は、玄関を敷地境界まで突き出すことで、アプローチから玄関のガラスを通して見える坪庭に、LDKとセットで回遊できる廊下の位置は、巡る過程において坪庭化した隙間をガラス越しに必ず捉えるように計画し、奥様の書斎や浴室は隙間とセットになって美しい眺望や光で満たされるようにした。それだけでなく「勾配を与える」以外に意味を持たない小屋裏の大きなデッドスペースを子供部屋のロフトベッドにし、自然光を効果的に取り入れる採光装置にした。機能を持たない各部の隙間は、機能で満たしていくことで反転、もはやこの住まいの質を決定付ける重要な要素になっている。最大の隙間である鬱蒼とした庭は、この家と集合住宅の隙間をスタート地点として、奥様の書斎まで幅を変えながら、緩やかに円弧を描く緑に囲まれた居場所に変えた。その結果、三和土を挟んで分節する緑は、リビングから見た時に心地良い奥行きをつくってくれる。この家の象徴でもある泰山木は2階のどの子供部屋からもよく見える。
と或る4月の昼下がり、ご主人はデッキテラスから庭の三和土にテーブルと椅子を移動してお茶を飲み、お嬢様は奥様の書斎で寝転がり読書をし、奥様はご主人の書斎でパソコンをする等、各人が心地良い場所を見つけて寛いでいる。まるで、絡まった糸を解し編み直すような、そんな設計作業だった。
リフォーム
戸建
洗面
浴室
キッチン
ナチュラル
東京都 TSUKI
虎尾+謝建築設計
2019/11/01
築地一丁目の小さなホテル計画。
このまちは現代的なオフィスビルが建ち並ぶ一方、職人と町人の文化が根付き、懐かしくもゆったりとした雰囲気が残っている。
そこで我々は、周辺の風景に合わせ、ホテルとしての記号を排除した抽象的な立面とし、温かで柔らかなファサードをデザインした。
また、小ささを逆手に取り、近隣の人々や資源のネットワークを構築しながら完成するプログラムをデザインし、ホテルの中に閉じた世界観をつくり込むのではなく、場所に根ざし、その場所ならではの滞在体験ができるホテルづくりを目指した。
ひとつひとつの空間は小さくとも、まちと連続し、その土地のもつ肌理を感じてもらうことで、豊かな体験を与えることができるのではないだろうか。
またそれが、小さな都市型ホテルが提供できる最大のホスピタリティではないかと考えている。
新築
ホテル
洗面
和モダン